瀬口たかひろのBLOG

マンガ家の日々を綴るブログだけど、マンガ成分は少なめかもね

不審者になった日

先日、とある喫茶店に入ろうとした際に「とりあえず外観を撮影しておこう」って写真撮ってたら中からツカツカと女性店主が現れて「ちょっと、なんなんですか?」ってかなり威圧的な口調で詰め寄られました。

 

怪しい者じゃないって名乗れればいいんだけど、マンガの資料っていうのは撮影したからといって必ず使うわけでもないし(むしろ使わないもののほうが多い)、企画段階の作品なんかはその企画が通るかどうかもわからないし、説明すればするほど怪しくなっちゃうんで「すいませんブログに載せたいんで撮らせてもらってました。コーヒーいただいてもいいですか?」って挨拶してコーヒー一杯だけ飲んで出てきました。

ただなんか終始居心地悪かったです。

ひょっとしたらボクの被害妄想かも知れないですけど。

コーヒーは美味しかったし、お店の雰囲気もすごく良かったんだけどな。

 

職業柄、資料写真を撮りによく街へ出ます。

ここまで露骨な対応じゃなくてもわりと不審な目を向けられるんですよね。

昔は「欧米じゃ勝手に写真を撮ると怒られるらしいから海外では気をつけましょう」的な雰囲気だったのに、日本もいつの間にか欧米みたいになっちゃった。

 

確かにボクだって自宅の前に知らない人が立って写真をバシャバシャ撮られれば気持ちのいいものではないけれど、公共の場所とかお店の外観ってのはそういうのとは違うと思うんだよなあ(さすがにお店の中を撮るときはちゃんと断りますよ)。

誰ひとり映り込まないように街のスナップ写真撮るなんてのは不可能なわけだし、あんまりそっち系に意識高い社会ってのはどうなんですかね。

スナップ写真撮影禁止みたいな社会がいい社会だとは思えないけどな、ボクは。

日本だと飛田新地とか歌舞伎町がそういうカンジですけど。

 

写真は街で見かけたちょっと雰囲気ある教会。なんかジブリの映画とかにでてきそうだなって思いました。

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おしまい。